心が温まりました
先日の昼下がり、実家近くの河川敷を散歩していたときのことです。ウグイスのさえずりに耳を傾け、ヒバリのさえずりに空を見上げながらのどかな時間を楽しんでいた時のことです。
川の流れを見ようと親水ゾーンに足を向けたところ、ハーモニカの音が聞こえてきました。背の高さほどにまで生い茂った雑草を抜けると、流れへと降りられるコンクリート階段に30代とおぼしき男性と70代らしきその母親らしい女性が並んで座っているのが目に入りました。ハーモニカは息子らしき男性が吹いていたのです。「埴生の宿」でした。
やや距離をとって音色に聞き耳を立てていたのですが、川の瀬音、ウグイスやヒバリの声、ハーモニカの音色、それに少し離れた橋を走っていく車のエンジン音が妙にマッチして、なんとも温かな気持ちになりました。母親らしき女性は両足でリズムを取りながら、幸せそうな表情をしていました。
勝手に親子と見てしまったのですが、果たしてどうなのでしょうか。平日の午後、どんなことからこのような状況になっているのか、ふといらぬ詮索が頭をよぎったのですが、そんな雑念を振り払って、ハーモニカの音色を楽しませてもらいました。曲が終わっても二人は別に話をするでもなく、流れに目をやっていました。
次の曲を聴きたい気持ちもありましたが、二人の世界を邪魔しているようで、すぐにその場を後にしました。古きよき時代ではありませんが、そんな雰囲気もあり、しばらくの間はほのぼのとした温かい気持ちを感じさせてもらいました。
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