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さくら

 桜のこととなると、なんでこんなに日本人は一生懸命になるんでしょう?花といえば桜、花見といえば桜の花に決まっています。開花予想に始まって、開花宣言、花だより…。「花明かり」「花筏」「花朧」「花の陰」「花にむら雲」と、情緒のある言葉がいっぱいありますが、もちろん花とはどれも桜のこと。日本人の桜好きは遠い昔からのことなんですね。

「ねがはくは 花の下にて春死なん この如月の望月のころ」

というよく知られた西行の歌、これも桜ですよね。日本人のDNAに刷り込まれているんでしょうか??

 平野部で一般的にもてはやされているのはソメイヨシノです。この種類は、オオシマザクラとエドヒガンザクラの雑種で、明治の始めころ、東京の染井で売り出された桜なんだそうです。ちなみに染井は現在の豊島区巣鴨付近らしいです。ということは、時代劇でソメイヨシノが出てくるのは本当はおかしなことなんです。遠山の金さんの桜はヤマザクラ系なんでしょうね!?きっと。ソメイヨシノは一重の花。個人的には、なんか薄っぺらな感じがして、八重に咲く桜の方が好きです。

 平野部での時季は過ぎ、山間部へと見どころが移って行きます。数年前、長野県の高遠近くを通った時、高速道路の走行車線が数キロに渡って大渋滞していました。一瞬、何事が起きたのかとびっくりしたのですが、高遠の桜を見に行く車だったのです。ご苦労様です。最近は駐車場が広くなったと聞きますが、さて…。老婆心ながら、有名地に行く時には事前調査を怠りなく。

 もう10年ほど前のことになりますか…、アメリカのワシントンD・Cのポトマック河畔を訪れた時のことです。川沿いの芝生広場や公園にはかなりの数の家族連れ、友達同士とおぼしき人たちがいました。ちょうど桜が満開の時季でした。桜を見がてらのピクニック。それも若い人が多いんです。その姿を見て、アメリカ人も花見をするんだと妙に親近感を持ったことが思い出されます。

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